国交省の"LCCの参入効果分析に関する調査研究”をご紹介!!!

最近、あちらこちらでLCCに関するアンケートを行っています。

今回紹介するのは、国土交通省の国土交通政策研究所がまとめた、LCCに関する調査研究
その名も、"LCCの参入効果分析に関する調査研究”。
LCCの参入効果分析に関する 調査研究 - 国土交通省(PDF)

この中から気になるデータをまとめてみます。

日本の国内線LCC旅客数とLCC旅客数シェアの推移

これを見ると意外と順調に増加していますね。
パイロット不足の問題が浮き彫りになりつつも、年間を通してみれば今年も増加するのは間違いないでしょう。

LCCはどんな年齢の人が使っているのか?職業は?
LCCの料金と高速バスの料金が他の交通機関に比べて安価なので、利用者の年齢や職業が似ているというは当たり前といえば当たり前ですねw

LCC利用者はどのような移動目的で利用しているのか?

LCCと言えばやっぱり観光と帰省が中心。それでも10人に1人は仕事で利用されています。
乗ると意外とスーツを着てらっしゃる方が多いですし。

LCC利用者が交通手段選択においてどのような点を重視しているのか?

LCC利用者が最も重要視しているのは、運賃の安さ。
そりゃそうでしょう。運賃の安さ以外は正直どうでもいいですよw
座席?荷物?そんなの気にしてたらLCCなんて使えませんってw

遅延や欠航についても重視していないようです。
実際最近は大量に欠航する以外は、かなり定時運航率も高く、欠航も少なめです。
国交省の「航空輸送サービスに係る情報公開」からLCC関連の情報をピックアップ!!!平成25年度第4回版 | Help Point

FSC利用者がLCCを利用しなかった理由は?

やはり「LCC=遅延や欠航が多い」というイメージがあるようです。
機内が狭い・・・なんて言われても、別に機内で運動するわけじゃないですし。
安全性に不安がある、というのもここ最近の出来事でより同じように感じる人が増えたような気がします。

LCCが無かった場合どうしていたか?

16%の人がLCCが無ければ旅行をしなかったと答えています。
16%・・・・・・。少なく無いですか?
LCCのお陰で訪問回数が増えた、という人もいるでしょう。
そう考えるとLCCの普及はもっと多くの人に影響を与えていると思います。

まとめ

思ったよりも日本のLCC利用者は、LCCのメリット・デメリットをきちんと理解した上で利用している方が多いようです。

一方、まだまだLCCを利用していない、LCCを知らない人も多いという現実。
多くの方はどこに路線があって、どうやって予約して、実際いくら程度で飛べるとか何も知らない様子。
そもそも利用する交通機関として候補にすら入っていないようです。
メディアが報じるLCCなんて、最近は負の面ばかりですしね。知っても利用する気が失せるかもしれません。

これが他の国のLCC事情と比較できたら面白いんですが、他の国はこんな細かに調査なんてやってないというw
学生時代にCAA(イギリス民間航空局)が行ったアンケートを調べた時、「最後に利用した航空会社のタイプは?」という質問に対し、45%がLCCを利用したと答えていました。
ちなみにフルサービスと答えた人は30%程。
ここまで圧倒的だと、「LCCが無かったらどうしてましたか?」なんて質問が成り立ちませんよね。
渡航目的なら航空会社各社がアンケートを行っているので直ぐ調べられるんですが、「観光orビジネス」の2択しかないので、ここまで細かくはわかりません。