ジェットスターのPlusオプションは追加すべきか否か -2014年8月版-

前に書いた記事の最新版です。料金やサービス内容が変わったので、参考まで。



ジェットスタージャパンでは、最も安い航空券を「Starter運賃(スターター)」と呼んでいます。

このスターター運賃には「Plus bundle(プラスバンドル)」「Max bundle(マックスバンドル)」というオプションを付けることができます。
詳しくはジェットスターホームページ内の「運賃タイプとオプション」に詳しく記載されていますが、
この記事では、この「Plus」と「Max」について独自の視点で解説していきます。

まずはこのスターター、プラス、マックスの違いをご説明。
Starter: 追加料金無し
  • 払戻し不可
  • 日時・氏名の変更は手数料を支払うと可能(3150円~4200円)。
  • 座席の指定等をする場合は、別途料金が加算

Plus bundle: Starter運賃に1480円加算
  • 日時・氏名の変更手数料は無料
  • 400円のジェットスターフライトバウチャー・JAL・カンタス・エミレーツのマイルから一つを選択
  • 機内での飲食物等の購入に使える500円の機内バウチャー
  • スタンダードシート(通常460円)の選択が無料で可能
  • 予約便が遅延・欠航した際のお見舞金(10000円)が貰える

Max bundle: Starter運賃に一定額加算(Starter運賃の料金に準じて変わります)
  • 基本的にどんな変更も無料(フライトによっては追加料金発生)
  • 払戻しが出来る
  • 20kgまでの預け荷物込
  • 400円のジェットスターフライトバウチャー・JAL・カンタス・エミレーツのマイルから一つを選択
  • 機内での飲食物等の購入に使える500円の機内バウチャー
  • 全ての席を無料で選択可(通常1080円の席も含めて)
  • 予約便が遅延・欠航した際のお見舞金(20000円)が貰える

以上を踏まえた上で、ジェットスターがオススメしているPlus bundle(プラスバンドル)について詳しく見ていきます。

日時・氏名の変更手数料は無料

あくまで無料なのは変更手数料(3240円)です。
例えば、4990円のフライトを予約した後に日時を変更しようとした場合、変更希望のフライトがすでに8590円になっていると、3600円の差額が必要です。
よって、このオプションを付けたからといって、自由に無料で日時の変更ができるわけではありません。
もちろんオプションを付けなかった場合、3240円の変更手数料が必要になるわけですが、プラスでは無料になります。

氏名を変更した場合も変更時点の運賃が適用されるため、予約時の運賃との差額を支払う必要があります。
尚、通常氏名の変更はコールセンターで行う必要があり、4320円の手数料が必要ですが、プラスバンドルではこの4200円が無料になります。

400円のジェットスターフライトバウチャー・JAL・カンタス・エミレーツのマイルから一つを選択

400円のジェットスターフライトバウチャーは次回以降、ジェットスターで航空券を予約の際に使えます。
このバウチャーの有効期限は通常6ヶ月です。

JALのマイルは区間マイルの25%が貯まります。
例えば成田-那覇だと246マイルとなります。

カンタスとエミレーツのマイルは普段から貯めている方でないと厳しいはず。

日本の方にとって無難なのはバウチャーかJALのマイルでしょう。

機内での飲食物等の購入に使える500円の機内バウチャー

機内販売に利用できます。
ただ、機内での価格は地上の約2倍です。詳しくはこちらのページ(PDF)をご覧下さい。

例えば、冷たいお茶のペットボトルは280mlで250円。缶飲料もほとんどが250円。
缶ビールは500円。

ということはこのバウチャーは実質250円以下の価値しかありません。
ジェットスターは機内にアルコール以外の飲食物を持ち込む事が許可されているので、地上で買って持ち込んだほうが得ですし、好きなものを持ち込めます。
空港の売店か自販機で飲み物を買ったら、500mlで160円!

しかし、ジェットスター大好き!という方でオリジナル商品をご購入希望の場合は、500円がまるまる使えるのでお得感があります。

但し、最終便や最終便に近いフライトでは多くの商品が売り切れ・・・ということもありますし、気流の影響で機内販売の時間が短く、希望の商品が買えなかった・・・なんてこともあるかも。

スタンダードシート(通常460円)の選択が無料で可能

460円のスタンダードシートが無料で選べます!
しかし、ジェットスターではwebチェックインをすると、空席に限り無料で好きな座席を選ぶことができます。
別に460円払う必要が無くても、高確率で座席を選べますよ。
でも週末や使いやすい時間帯のフライトは搭乗率が90%以上になることもあるため、座席が選べても窓際と通路の真ん中の座席しか空いてなかった!ということがあるので、心配性の方はこの特典の価値があります。

予約便が遅延・欠航した際のお見舞金(10000円)が貰える

予約していたフライトが欠航・遅延した際にお見舞金として10000円が貰えます。
しかし見舞金を貰うには条件が2つあります。
  • フライトが欠航または運休となった場合
欠航すれば貰えますが、フライト出発12時間以上前に欠航・運休が決定した場合は対象外です。
例えば夜6時のフライトを予約していて、朝6時より前に欠航が決定している場合は対象外。
台風や大雪等、事前に欠航便が公表されている場合は要注意です。
尚、欠航理由は基本的に問いません。
  • フライトが当初の出発予定時刻から6時間以上出発が遅延した場合
6時間以上遅れれば貰えます。
但し、遅れてもジェットスターを利用しなければなりません。
遅れたからと言って、払戻しをすると1万円は受け取れません。
尚、欠航した場合と同様に、12時間以上前に遅延が決定した場合は対象外です。

詳しくはこちらを。

まとめ

というわけで、日時・氏名の変更予定が無く、フライトが遅延や欠航しなかった場合、実質400円(フライトバウチャー)+250円(機内バウチャー)+460円(座席指定)で合計1110円の価値しかありません。
Starter Plusでお支払い頂くのは1480円ですので、370円の損ということになります。

特に機内バウチャーでは、たった1時間~2時間ちょっとのフライトで家族3人1500円分の物を購入しようとして、大量にお菓子を購入している方を見ると泣けてきます。
お母さん!普段あなたはスーパーの広告を見て節約している方では無いのですか!と問い詰めたくなります。
そもそも少しでも安く移動をしたいからLCCを利用しているはずなのに、本末転倒。

そして座席指定。
以前は座席指定をする方が多かったようですが、格安航空会社の普及に伴い、座席指定を事前にされない方が増えてきました。
また、指定料金が以前は250円でしたが、現在は460円となっており、さらに事前に座席指定をする方は少なくなったと感じています。
個人的には座席指定をせずに、webチェックインで好きな座席を選ぶのがベストだと考えますが、空席状況によっては事前に指定をした方が良い場合もあります。
ただ、予約完了後も追加料金を支払えばいつでも座席指定をすることはオンライン上で出来るので、とりあえず座席は指定せず、後から状況を判断して事前に座席を指定するか、しないかを判断するのがベストでしょう。

しかしお見舞金(10000円)に惹かれる方は多いはず。
6時間遅れても1万円ですからね。悪くはない。
ただ、実際に欠航した場合、ジェットスターではある程度の補償が期待できます。

最近の欠航でも、ジェットスター側に非がある場合はホテルや食事の補償がされています。

こういった事を考えると、お見舞金のメリットは下がるかもしれません。
もちろん補償があった場合は、補償+1万円が貰えるわけですが。



さて、自分はいつもオプションを付けず、スターター運賃で乗っています。結局これが一番安い。
最近は以前よりもオプションを付けずに乗られている方が多い気もします。就航時はあちこちで500円分の機内販売を買われている方いましたが、最近は以前に比べ少なくなっているような。
みなさん乗り慣れてきた・・・ってことでしょうか。

もちろん、上手に使えばプラスは非常にお得です。1万円も貰えて手数料は無料、実質2万円弱くらいお得かもしれません。
ただ、普通に飛行機にのるだけならスターターで十分。

1480円、往復だと2960円、約3000円です。
LCCで3000円だと、セールの片道分ですからね。

是非ご検討の上、オプションを追加するか、しないかをご検討下さい!