国交省のデータからLCC関連の情報をピックアップ!!!2014年7月~9月編

国土交通省の「航空輸送サービスに係る情報公開」から、日本国内線を運航しているLCC関連の情報を軽くまとめてみます。
2014年7~9月(平成26年度第2回7~9月)の情報です。
報道発表資料:航空輸送サービスに係る情報公開(平成26年度第2回) - 国土交通省

今回から8月1日に運航を開始したスプリングジャパン(この記事では以下春秋航空日本)が登場です。

遅延率(定時運航率)

*APJ=ピーチ/JJP=ジェットスター/VNL=バニラエア/SJO=春秋航空日本

定時運航率は以下の通り。
  • ピーチ: 79.47%
  • ジェットスター: 86.94%
  • バニラエア: 88.40%
  • 春秋航空日本: 85.59%
4月~6月はバニラエアが95.98%と圧倒的な定時運航率を誇っていましたが、若干下がりました。

欠航率

  • ピーチ: 1.46%
  • ジェットスター: 1.29%
  • バニラエア: 1.24%
  • 春秋航空日本: 2.87%
春秋航空日本の高さが目立ちますが、就航したばかりでフライト数が少なく正確な比較はできません。ちなみにジェットスターの欠航は104便、春秋航空日本は17便。

ただ、割合で言うと春秋航空日本以外の3社はほぼ横並び。あえて言うなら若干ピーチが欠航率・遅延率共に悪いという結果に。

1人あたりの旅客収入

2014.1~3平成25年度2014.4~62014.7~9
ピーチ7600円(5800円)8000円(6700円)6400円(7000円)8800円(9400円)
ジェットスター6300円(5400円)7000円(6400円)6600円(5800円)9000円(8600円)
バニラエア6700円7100円6800円9200円
春秋航空日本--------4400円
*()は前年同期の数字
あれだけセールを連発したのに、いざ乗ってみると空席が目立った春秋航空日本。まさかの最低価格以下。

キロあたりの旅客収入

2014.1~3平成25年度2014.4~62014.7~9
ピーチ8.5円(6.4円)8.6円(7.5円)7.1円(7.6円)9.4円(9.7円)
ジェットスター6.1円(5円)7円(6円)6.5円(5円)8.7円(8円)
バニラエア4.6円6.3円5.4円7.2円
春秋航空日本--------4.6円
*()は前年同期の数字

LCCが単独一社が就航している路線の座席利用率"ロードファクター"

  • 成田-大分線(ジェットスター): 79.2%
  • 成田-鹿児島線(ジェットスター): 80.3%
  • 成田-松山線(ジェットスター): 79.3%
  • 成田-佐賀線(春秋航空日本): 56.5%
  • 成田-奄美大島(バニラエア): 86.5% *国内線利用率第4位
  • 関西-仙台線(ピーチ): 91.5% *国内線利用率第1位
  • 関西-長崎線(ピーチ): 84.1%
  • 関西-鹿児島線(ピーチ): 89.3% *国内線利用率第3位
  • 関西-松山線(ピーチ): 81.7%
日本国内線のベスト5にLCCから3路線。
4月~6月はピーチの関西-長崎線が第4位でしたが、変わってバニラエアが7月1日より運航を開始した成田-奄美大島線が初登場第4位を記録。
その他ジェットスターやピーチの路線も夏のピークシーズンということで、比較的高い利用率となっています。

参考情報
成田-高松線(ジェットスター・春秋航空日本): 70.9%

まとめ

夏休みを挟んでいるので、既存のLCC3社はかなり良い数字です。
ジェットスターとバニラエアは収益面でかなり改善したように見てます。
バニラエアはエアアジアジャパンの頃からを含め、そしてジェットスターも過去最高の収益になったかもしれません。
一方のピーチはパイロット不足の影響がかなりありそうです。
ただ、既に改善傾向で来年以降は一気に便数も戻り、心配は無いでしょう。

そして春秋航空日本。
頑張ってw