LCCに価格で勝負を挑むFSC?ノルウェジアンの例

今ヨーロッパで最もアツいLCCの一つがノルウェーのLCCノルウェジアン
北欧やロンドン発着のアメリカ線に就航している、欧州唯一の長距離LCCです。
このブログでは何度も取り上げているので、利用したことがなくてもご存じの方もいるでしょう。

そんなノルウェジアンに真っ向から価格で勝負を挑みつつあるのが、ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)ヴァージンアトランティック

先日から始まったセールでは、ノルウェー-アメリカ線が激安です。
例えば、BAのオスロ-ニューヨーク線の料金を例に取ると、最安値は約3200クローネ。日本円で約5万円です。
詳細をみると、なんと運賃が50クローネ、約800円でその他taxというなんとも大胆なチケット。

同じ日程でノルウェジアンで調べます。
すると、3921クローネ、約63000円とその差は圧倒的。

ノルウェジアンは直行便というメリットがありますが、機内食や預け荷物が含まれていない事を考えると、調べた価格以上の差があります。

現在、行われているBAとヴァージンのセール運賃は、オスロ発で往復tax込5万円~6万円。
もちろん、ノルウェジアンの最安値では往復で3万円強のチケットが存在するわけですが、荷物を預けたりするとあっという間に4万円超。また、最安値のフライトで無ければあっという間に5万円以上になってしまいます。

となると、BAやヴァージンで行ったほうが・・・・・・となるわけです。

過去にここまで安いセールは無かったと記憶していますが、これが打倒ノルウェジアンの始まりなのでしょうか。



FSCが打倒LCCで燃えた路線と言えば、香港-ロンドン線。
数年前にオアシス香港というLCCが就航しましたが、原油高とFSCの値下げ合戦に破れ運航停止へ。

日本でもANAがジェットスターに対抗して、一部路線でかなり安い運賃を提供しています。

FSCは採算度外視で、LCCに価格勝負を挑んでいるのか。
それとも最低限の利益を確保できる運賃まで下げているのか。

そんなことはどうでも良いんです。
ただ、困るのはFSCの値下げが原因でLCCが撤退してしまい、航空券が値上がりすること。

適度な値下げなら大歓迎。
実際、LCCが就航すれば短距離・長距離に限らず、FSCも少なからず値下げをするのは世界的に見ても至って普通。

しかし余りに露骨な値下げだと困ったものです。



なんて言いつつ、自分がノルウェーに住んでいたら"BAが激安だぜ!アメリカ行くしかないんだぜwww"なんてタイトルでブログを書くんですけどね。