FSCがLCCをパクる?それでも埋まらないLCCとFSCの差

ライアンエアーが近年続けるサービス向上作戦。
ライアンエアーが新サービスを発表!最早ライアンエアーはライアンエアーではない?

個人的には歓迎ですが、ライアンエアーっぽくないのが残念ではあります。

欧州では年々預け荷物等のサービスを有料化し、より安い運賃を提供するFSCが増えました。
ブリティッシュエアウェイズは2015年3月26日から、預け荷物が無い最も安い運賃を予約した場合、座席指定も有料となります。片道7ポンド。約1300円~。
その分運賃が安くなるかは不明。

先日はオーストリア航空が新運賃形態を発表。
今年秋から預け荷物が無く、座席が選べないタイプの運賃"LIGHT"が登場し、より安い運賃で予約できるようになります。

こうなってくるとLCCとFSCの差はドリンクが無料か有料かの違いだけになってしまうような。



イギリスの場合、最も成功している航空会社はBAでもなく、ライアンでもなく、イージージェット。
テレグラフの記者も、今の時代のヒーローはイージージェットだと名言。
How Ryanair and British Airways are trying to be like easyJet - Telegraph
そしてライアンもBAも結局はイージーの真似ではないかという主張。
確かに。同感です。

専門家の間では以前から、LCCとFSCの区別がなくなってきたという話が出ています。

しかし自分は敢えていいましょう。
LCCとFSCには絶対的な差があります。

例えば飛行機が突然欠航した場合。
少なくともFSCは代替案を提示し、案内します。
無料で他社に振替なんてことはよくありますし、そもそも緊急時は助け合うのがFSC。

でもLCCはキャンセルするか大人しく次のフライトまで待つのが基本。

LCCとFSCの差は1000円、2000円という段階に達しているでしょう。
価格的にはほんの少しの差。
サービスだってほとんど変わらないかもしれません。

それでもLCCとFSCには差があります。
その差は小さなことの積み重ねですが、少なくともその差が埋まるにはまだ何年もかかるでしょう。

利用者は目的や予算など自分のスタイルに合わせて、きちんとLCCとFSCを区別し選ぶのがベストかなと。